こんにちは✨
日々、診察をしていると
「1-2週間に1度はお水を抜いているんです。それでも、すぐにまたお水がたまってしまうんです」
とお話される方が多くいらっしゃいます。
お膝に水がたまると、腫れぼったい感じがあったり、膝が曲げ辛い時があって辛いですよね。
そこで、今回は
① 膝にたまる水とは何なのか?
② 水がたまる原因とは?
③ どのような治療法があるのか?
についてお伝えしたいと思います❕❕
◆ 膝にたまる水とは何なのか?
膝の関節を包んでいる袋(関節包)の中に存在している液体を関節液(関節滑液)と言います
この関節液は関節をスムーズに動かす重要な役割を担っている潤滑油のようなもので、
誰にでもあるものです。
ですが、これこそ膝にたまった水の正体なのです。
つまり 『膝に水がたまる』 というのは、何らかの原因で滑液が増えすぎてしまった状態を指すのです。
◆ 水がたまる原因とは?
健康な膝関節では、古い関節液は自然にリンパ管へと吸収され、関節包の中の関節液の量は一定に保たれます。
ところが、関節液が異常に分泌されると吸収が追いつかなくなり、関節包にたまってしまいます。
では、なぜ関節液が異常に分泌されてしまうのか……❔❔
そもそも、関節液は関節包の壁である滑膜から分泌されています。
しかし、変形性膝関節症・関節リウマチ・膝の使い過ぎ(激しい運動)等が原因で滑膜に炎症が起きることで、滑膜は正常に機能できなくなり、過剰に関節液を分泌してしまいます。その結果、膝に水がたまってしまうのです。
◆ どのような治療法があるのか
関節液のことや、関節液がたまる原因はお分かりいただけたでしょうか?
原因は人によって異なるので、もし膝に水がたまっているかもしれないと思ったら、まずは整形外科を受診しましょう❕
医師の診断のもと、適切な治療を行うことが大切です
では、その治療には、どのような方法があるのか?
その一例を紹介したいと思います
♦薬物による治療
膝の中で炎症が起こっていることが原因で水がたまるので、この炎症を抑える必要があります。
例えば、関節リウマチや痛風が原因であれば内服薬で炎症を抑えられることもあります。
また、薬の種類によっては、お水がたまりにくくするような作用があるものもあります
♦手術による治療
薬物による治療を続けていても効果が乏しく、加えて
関節リウマチなどで関節が変形したり、変形性膝関節症が進行し変形や痛みが酷い場合には
手術(人工関節など)を医師から勧められることもあります。
♦再生医療による治療
当院でご提供しているのは、PRP-FD注射や培養幹細胞治療といった先進的な治療法です。
炎症や痛みを抑える効果があり、水がたまるという症状の改善も期待できます
今回は、膝にたまる水に関してご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか
繰り返しになりますが、水がたまる原因は人によって異なります。
そのため、まずは医師の診断を受け、適切な治療を受けることが大切です✨